Re: Re: ウマ娘記事への反論ありがとうございました

junchangchang.hatenablog.com

「恋はダービー☆」について、楽曲の解説ありがとうございます。
同じ競馬好きな方ならわかると思うのですが、逃げる、追い込むという戦法は馬にとっては強烈な個性であり、それをサイレンススズカツインターボのような逃げ馬以外に「貼り付ける」ことについてはセンスを感じないですし、だから理解されなかったんじゃないですか、という主旨です。元記事でもわざわざ何度も『トウカイテイオーに「逃げれない」とか歌わせてたプロジェクト』『トウカイテイオーに「逃げれない」と歌わせるような当時の方針』と書いている通り、その致命的な一語を選んでしまうのはセンスがなかったと思います、それも試聴でファーストインプレッションとなる序盤に。競馬をある程度知っていて「逃げる」というフレーズは大きく、特に馬の個性について強い意味を持つことがわかっているのであれば、トウカイテイオーという「逃げ」をほぼ連想できない馬に歌わせる歌詞として「逃げれない」は不適切であり、それを選んでしまった作詞家、通してしまった責任者に対する印象は、何度歌詞について解説いただいても「センスないな」「本当に競馬を、馬を理解してた?」で変わることはありません。
試聴などからラブソングと理解できるかどうかを争っているのではありません。どういうテーマ・主旨の曲であろうと、トウカイテイオーに「逃げれない」と歌わせるのは、心の底からセンスがない・競馬をわかっていないと私が思ったので「そういうセンスも理解されない一因だったのでは?」と論旨に加えただけで、Junchangchangさんが「いや、ラブソングだしこれこれこういう良いところがある」と好きな曲を解説いただくのは、良いことだと思います。


アプリがリリースされてなかったんだから売れなくて当たり前、売れなかった楽曲も、ラジオ配信も、すべてがプロモーションであったのでサイゲは痛くも痒くもないというのはその通りで、反響が微妙でも地道に続けて種を撒き続けてきたのは無駄ではなかったのは確かだと思います。ジャンルとして、それがなければ成立しないくらいのつもりでやっていたはずですが、結果的には「それだけでは足りないもう1本の軸」が必要で、それが前回の記事で挙げていただいた功労者の方々によってまずもたらされた、それは揺るがないと思います。単なるスポーツガチのゲーム(アニメ)じゃ売れない、2本の軸が融合してるから今日の評価があるのは論をまちません。その前段階、種まきの段階でアプリがリリースできない状況で特典もつけられず、そういった中でも当時のサイゲ社として「それでもこれくらいの売上・反響はあるだろう」という達成予測があり、それすらも未達だった(それほどコケた)という見立ては、そんなに的外れではないはずです。達成予測が実際の売上よりもっと上にあった、種まきの段階でも大きな反響を得ようとしていたというのは、元記事で散々名前を出した石原章弘氏がコンテンツプロデューサーとして前に出てプロモーションに参加していた、というのが根拠です。「当初はあの石原氏が仕掛けてるのにあれだけしか売れなかった、大コケだ」という内容ですからね。

じゃあなぜ石原氏が退任したんだ、という話になるかもしれませんが、そんなことは知りません。外から分かるわけないじゃないですか。外から分かりもしないことを起点にあれこれ邪推を重ねるからギャンブルジャーナルかよ! ってエントリになるんじゃないんですか?

ギャンブルジャーナル読まれたことありますか?(私は読んでいませんが) ギャンブルジャーナルであればもっと「石原氏がウマ娘プロジェクト遅滞の責任を取り退任する形になったのは、業界に詳しい人であれば誰でも知っている」くらいのことは書きますよ(知りませんが)。もちろん石原氏が退任した理由など我々一般人の知るところではありませんが、どういう理由があるにしろ遅滞しているプロジェクトの責任者を道半ばで退任し、すぐに同じような業界のサイゲ社に比べるとやや小規模な会社で働いているという事実を「大きな功績を残せなかったのではないか」と私が評することに何の問題があるのか理解しかねます。「クビにされた」「責任をとった」と言い切っているならまだしも。そのことについて「ギャンブルジャーナルみたいだ」と仰っしゃりたいのであれば、それも評する人の自由です。事実はそうではなく、私(石原氏)はプロジェクト内でこれだけ成功に貢献したんだ、ということであれば、今後アイマス同様に石原氏からウマ娘プロジェクト時代について語られることでしょう。

繰り返しますが馬名が出ていない以上、デザインだけをもって居たはずのディープやオルフェやブエナがいないと騒ぐのはお門違いじゃないですか?

まず正確な時系列と「騒がれた」時期の話になりますが、ブエナビスタだと思われていたキャラがデザインごと出てこなくなった、とされたのは最初のキャラクター名発表のタイミングです。

【写真追加】『ウマ娘 プリティーダービー』キャラクター&キャスト情報が公開! 11月30日より6ヵ月連続のCDリリースも決定 - ファミ通.com

この時点で「いたはずのブエナビスタ(と予想されていたキャラ)がいない」と、それなりの数の人が指摘しているのは事実です(個別には紹介しませんが、Twitterを上手く検索すると出てきます)。このタイミングではまだノーザンファーム生産の馬は確定していません。古くはマルゼンスキーから、同じ三冠馬シンボリルドルフナリタブライアンがいて(ミスターシービーは不在)、下の世代のゴールドシップまで出ているのにディープインパクトオルフェーヴルがいない、(特にオルフェーヴルゴールドシップに負けず劣らずの個性派として知られる)という状況で「ノーザンNGなのでは」という憶測があったことは確かです。また「後にサトノダイヤモンドが出ているため、厳密にはそうではなかった」と元記事でも補足してあります。

アドマイヤベガ(や、他にはアグネスタキオン)が出てるわけで社台系産=即NGじゃないことはサトノダイヤモンドより前に明らかです。

とのご指摘ですが、アドマイヤベガアグネスタキオン(※社台ファーム生産)は上記8月21日では名前が出てきていないため、この時点での「ノーザンNG説」に信憑性がないとは言い切れません。

それと、細かいですが

居たはずのディープやオルフェやブエナがいないと騒ぐのはお門違い

とのことですが、私は「ディープやオルフェが居たはず」とは書いておらず、あくまで「居たはずなのにいない」についてはブエナビスタ1頭について触れています。ディープインパクトオルフェーヴルについては「過去の名馬が勢揃いしている中で不自然なほど出てこない」という記載です。


「ギャンブルジャーナル」という言葉をいただいていたのでここでお返しさせていただくと、Junchangchangさんが前回書いた

状況的に見て直系のクラブ馬が出てきてなくてアドマイヤベガサトノダイヤモンドが出てる以上、社台からはNGが出て、権利半持ちの馬はオーナー側からOKが出た、ついでに言えば金子氏には断られたと見ていればおおよそ間違いないだろう。

も「ギャンブルジャーナルかよ!」ではないのでしょうか。しかも「おおよそ間違いないだろう」は断定するかのような書き方ですね。

法的には必要のないことをして、それで許諾を得られなかったから素直に引っ込めてるところに私は誠意を感じますけどね。

繰り返し書きますが、引っ込めた後については「むしろサイゲが手順を踏んでるから起きてること」のみ観測できるため、それはサイゲ社の誠意の現れなのでしょう。私が論っているのはその「引っ込めた」ことが「『ウマ娘』を展開する上で馬主に許諾を得る必要なんてない」中でなぜ起きたのかということであり、デザインまで完成してキャストにもオファーを行い決めたキャラクターを引っ込める合理的な理由が「発表する予定の当該馬関係者から何らかの待ったがかかった」以外に思いつくのであれば、それを主張すれば良いのです。「デザインまで完成してキャストも決まっていたキャラクターが引っ込められた、その理由についてはこれまで説明がない」までは事実です。その事実に対して「馬の関係者との揉め事など、キナ臭い裏事情があるのではないか?」と評するのは私の自由です。もちろん、本件について事実無根だからサイゲ社に消せと言われたり、損害賠償請求を起こされる可能性はゼロではありません。

殊更焚きつけるのはいかがなものか

とのことですが「お前のやっていることが気に入らない」がJunchangchangさんの言いたいことでしたか?

これは結果論ですけど、響かなかったですよね。

「売れなかった」を重要視しているのはアニメ1期放映前ですので、その後は『所謂「黒歴史」化してしまった(するしかなかった)曰く付きのコンテンツ扱い』という評価があってもなくても、売上・反響とはほぼ無関係でしょうね。ゲームもアニメも、過去のあれこれが無視されるくらい人を惹き付ける良い作品であるのは御主張いただいている通りだと思います。私は別に「黒歴史ゲーム閑古鳥」「キナ臭いアニメが大爆死」と言いたいわけではありませんので。


長くなりましたが、お読みいただけたのであればありがとうございました。