考・アストルティア経済~装備の価格は高いのか?

アストルティア経済図解


主にバザーを介したユーザー間の現金の流れを簡単に図にしてみました。

廃人用高級装備を作るために、初心者でもできるキラキラ拾いや、中級者がレベル上げと一緒にやりやすい結晶作り、レベルが上がったプレイヤーが腕試しに挑戦できる強ボスオーブ狩り、こういった様々なプレイヤーの「金策」からなる素材が使われているのは注目すべき点ですね。どちらかというと、比較的ライトなプレイヤーへの廃人層からの現金移動が多く、廃プレイヤーが高級装備に高額を支払うからこそ、その他の層の金策が安定する、というのは現状あるように見えます。

例えば、熟練の賢者と魔法使いに人気の月のローブ上(Lv60以上装備)のレシピは、にじいろの布きれ24個、さざなみのしずく50個、汗と涙の結晶50個、パープルオーブ4個、あまつゆのいと24個で、原価にして約14万G(執筆時点)と非常にお高い。そして、月のローブ上の大成功品(★★★)のバザー価格は30万G以上で、攻撃魔力の上級錬金の成功品(攻撃魔力+45)になると90万G以上となり、それでも買い手がついているのです。この成功品の価格だけを見ると高くてとても買えない、酷い現金本位だと思ってしまうかもしれませんが、その成功品を90万G出して買う人がいるから、錬金失敗が1つついた程度のスペック(攻撃魔力+33)は15万G、失敗2つ(攻撃魔力+22)になると結晶化した場合に利益が出るような価格に抑えられています。また、作成に大量の素材が必要であるからこそ、さざなみのしずくや結晶の需要が安定して価格が維持されているという側面もあります。
実際、成功品と失敗品の差の攻撃魔力23の差がどれくらい呪文ダメージに影響があるかというと、魔力覚醒使用時のイオラ換算で23×0.6で14程度の差しかありません。この差を見ればわかるように、月のローブの★★★上級錬金成功品を装備していないと倒せない敵というのは現状設定されておらず、この種の高級装備の需要というのは、攻略目的というよりは少しでも早く倒したいだとか、そういうより一層の楽しさを追求したり、ステータスの数値を高めて満足感を得る目的のほうが多いのではないかと考えられます。
攻略に必要だと言われている耐性装備も、奇術師の帽子のマヒガード100%が33000G、奇術師のズボンの混乱ガード100%が20000Gとピラミッド第四の霊廟に行ける程度のものであれば比較的安価に揃えられます。もちろんこれがマヒガード100+混乱ガード40%の耐性ハイブリッド装備になると、160000Gと一気に高くなり、これは熟練プレイヤー以上向けの装備、ということになります。
この、奇術師・羽衣・ホーリー・無法者・魔法の鎧あたりのいわゆる「ユニクロ*1と呼ばれる装備で倒せない敵は現状少なく、極端な話ユニクロ装備さえ持っていればゲームの攻略に困る、ということはほぼありえません。同じ見た目が嫌ということであれば、ドレスアップや染色で簡単に見た目も買えられるため、街を歩くほとんどの人が同じ服装、という現象もあまりないように感じます。


DQ10の装備は、普通にプレーする上では装備は決して高くなく、むしろ安く手に入れられるのではないかと思います。もちろん「上」を見て良い装備を買おうとすると指数関数的に値段は上がっていきますが、そういった高級装備とユニクロ装備の住み分けはできているように感じます。

*1:"UNIQLO"は安価でシンプルなデザインの服屋で、市場に出回る数も多く安価でそれなりのスペックがある上記の装備はユニクロとしばしば呼ばれる