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「僕は友達が少ない」実写映画を見てきた(ネタバレあり)

2月1日から公開中の映画「僕は友達が少ない」を見てきた。
実写映画化ってだけで映画館まで見に行く価値がなさそうな上に、何やら原作者の平坂読先生からも微妙な扱い。予告編の時点で駄作な雰囲気を出せる作品はそうそうない。
映画の内容はというと、あの隣人部の面々を若い俳優たちが演じているというだけで、キャラクターを立たせるための残念な言動は原作で読んで頭に入っているため、今更クスリとも笑えず。キャラクターはそのままでオリジナルのシナリオということでその部分に少し期待していたものの、これどう見ても涼宮ハルヒの憂鬱だな?という。ヒロインの望んだ閉鎖世界に閉じ込められて、主人公が眠っているヒロインの手を引っ張って走り出すと閉鎖世界が崩壊し始め、脱出するとまた日常が戻ってくるというオチ。前半は原作から引っ張ってきた隣人部の話、後半は完全にハルヒで隣人部である必要も「はがない」のキャラクターである必要も一切ないように感じてしまった。
中高生向けの青春群像劇として人気のあるラノベからキャラ原案だけ拝借してストーリーハルヒってのは、若い俳優と原作の話題性で注目集めて、商売としてはチョロいんだろうなー。

人気ラノベを実写化するには?“ミニスカ”“絶対領域”“透けブラ”への並々ならぬこだわり!
という記事が出ることからも、直接的ではないエロ描写は良いのかと思いきや、星奈のパンツは何度も見えてるんですよねぇ……。理科の言動も、もうちょっと何とかならなかったのか。

小鳩もマリアも出てくる割にはストーリー上何の役割もないし、柏崎ペガサス&ステラさんも原作とは大違いのキャラだったし。


何といっても、隣人部の面々が「ハイスペックだけど人格に問題があって友達がいない」というラノベっぽい部分をひっくり返して「スペックどうこう置いておいて変な奴だからいじめられている」みたいなキャラになっていたので、作品のテーマが「友達」じゃなくて「いじめ」になっている気がしましたね。
キャラクター原案だけ拝借して完全に別のストーリーにするなら、タイトルは「僕は友達が少ない」から離れたほうが良かったんじゃないですかね。

何にしても、原作ファンの30代男性がホイホイと見に行く作品ではなかった、というのは確か。かなりガッカリな出来栄えでございました。

と、ここまでボロクソに言いまくってきたけれど、1つだけ原作ファンも新たに楽しめる要素があった。原作にも登場しているあるアイテムに大きな「仕込み」が隠されていて、それが映画の劇中で明かされていた。このためだけに映画館まで足を運ぶ価値があるとはとても言えたものではないが、この部分だけは苦行のような映画鑑賞に耐える原作ファンへのご褒美だと思って、あえて「ネタバレ」は避けようかと思う。
原作の続刊を楽しみに待っています。

僕は友達が少ない9 (MF文庫J)

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