【ネタバレ】バージョン3.2のアホみたいに強いボスたち

遺跡を荒らす魔物たち(魔獣イーギュア)は何とか自スパ+サポ3で倒した

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10分03秒47、激しい戦闘だった……。
自分スパ+サポ僧侶・賢者・バトで何とか倒した。ゴールドシャワーなし、というかやってる暇なんてない。基本はスティック持ちでBG+メイクアップでガードしながらスキャンダル連打。ネクロバルサマホカンタ、いしにんぎょうが出てきてからイーギュアまでキラポン維持。ザコにラリホーマメダパニーマが結構通るんだけど、サポが範囲攻撃をしなくなるのでNG。

イーギュアはモンスターゾーンの閃き頼り。モンスターゾーンないと連続攻撃ですぐに落ちるのでかなり厳しい。イーギュアにラリホーマとスキャンダルが通らないので、足止めはミラクルスマイル+メイクアップで見とれ狙い。BGもすぐにはがされるので、ビッグシールドとファランクスで耐えながら必殺狙ってもいいかも。

うわーこんなボスを強い設定オンリーで用意してるのか、ちょっとやりすぎなんじゃないのと思っていた。

甘かった。

青の巨人ブルメルは自魔法+サポ3で倒した

サポ3は賢者、バト、僧侶。覚醒+早読みキノコだけ洗礼で飛ばしてもらって、あとはひたすらタコ殴り。分裂キノコ?出たら諦める。要は、分裂しないパターンを引くまでの我慢比べで、鉄板構成もプレイヤースキルもクソくらえ、HP白の時点で増えたら何やっててもほぼジ・エンド。某所には「黄色くなると増える」って書いてあるけど白くても増えるからね。もう「増える前に倒す」で一点突破することに決めて繰り返したら数回で勝てた。

氷魔フィルグレアはPT組んで自分パラ+戦士魔法僧侶の3人で倒した

誰ですかこの仕様と設定でゴーサイン出した人は。絶対テストプレーしてるでしょう。氷魔が一定の残りHP以下になると、ミラーリングしてHPをコピーしてもう1体氷魔が出てくる。片方を倒してもまたミラーリングして、もう1体氷魔が出てくる。つまり、片方を倒せば実質勝利という状況が生まれなくなり、最後まで気の抜けない戦闘になる。戦闘狂にとっては、そりゃ面白いですよ。こんな鬼畜な仕様で1体でもアホみたいに強いモンスターで、それが途中から2体になって、更にポイントを守る戦略性も必要。そりゃー面白いですよ、修正される(弱い設定ができる)前に倒しちゃいたいのがゲーマーのサガというやつですよ。面白いですよ、何度も書くけど面白いんですよ。戦線の維持、バフの管理、怒りの管理、ダメージの蓄積、必殺チャージ運、MPの管理、ポイント防衛、アホみたいに杖で殴りだすエステラさん、ああ。ああ、本当に何度もテストプレーして色んな職業で参加できて、自分くらいのプレイヤーがアイテム使いまくって苦労の末やっと倒せるあたりの難易度に仕上がってるんですわ。物凄い絶妙。よく考えるわ。

ただ、どう考えても暴挙なんですわ。わりと何度もPT組んで、一緒にコロシアムとかで遊ぶ、そこそこ以心伝心で全員最後まで前向きな気持ちを持ってプレーできる4人集まって、それもそれぞれまあまあやり込んでる人が集まって、それでアイテム使いまくって底つきかけてメンテギリギリに「パラディンだけ残って、最高のタイミングでパラディンガードをチャージして、滅びの旋風の発動が早いかパラディンガードの発動が早いかでコンマ数秒パラディンガードが勝利して、そこから世界樹の葉で僧侶とエステラさん起こしてそのまま怒り維持して逆転する」みたいなクソみたいな勝ち方しかできないわけですよ。カジュアルにサポで挑もうとしたら地獄でしたよ(後述)。意図としては「超強いけど皆さん対策練って工夫凝らして頑張って勝利しましょう!無理なら設定開放待ってね!」あたりなんだろうけれど、ここまでキツい設定にするならリリースノートの時点で「すみません超強いです簡単に勝たせるつもりありません、申し訳ありませんが開発者が『面白い』と思うゲーム作ったらこんなんなりました、本当にごめんなさい、倒せそうもない人には謝っても謝りきれませんが、しばらくの間はご理解の上お許しくださることを願います」くらい平謝りしておかないと。1.0とか1.1の頃ようなゲームじゃねーのよ、もう……。

今まで散々「普通」「弱い」でぬるま湯に浸からせておいて、これをしばらく難しい固定でしか挑戦できないのは極悪非道ですわ。

というわけで、パラ戦士魔法僧侶で「勝てた」内容をば。

最初魔法の人は賢者で参加していたんだけれど、ドルマ系よりもメラ系のほうがダメージ通るみたいなので魔法で行くことに。基本はパラと戦士で壁しながら、竜気の結晶に氷魔が攻撃を仕掛けるタイミングでパラがにおうだちしてガードする。戦士はサブ火力も兼ねるんだけれど、パラパラで必殺狙いでもいいかもしれない。持っていった耐性はたぶん全員混乱ガードだけ。氷耐性も自分パラの体上14%というショボショボと各自適当にロイヤルとかだと思う(適当)。パラに標準程度の重さがあれば、プレートインパクトで重さ下げるとヘビチャして一人で押せるようになるので、竜気の結晶防衛もできるようになるので積極的にプレートインパクトは入れていいかも。パラはバフ盛り盛りでとにかく死なないように、竜気の結晶の防衛マンをするのであります。怒ってるとミラーリングをしてこない上に、竜気の結晶の防衛も楽になるのでパラディンガードでもらった怒りも漏らさず壁して回ってダメージ蓄積。まあ、パラディンは暇なのでダメージ完全ガードが入ったら魔法と僧侶に賢者の聖水配ってた。ひっついてると無駄に範囲食らうので、常にくっついていれば良いというものではない(と思って行動してた)。ダメージアップの際は達人グランドネビュラで1000ダメージくらい叩き出せるので、やっても良いはず。氷魔の怒りの解除ルールが「怒りの対象に攻撃を通す」のようなので、その辺りも気をつけて行動すると良いかも。

パラガ→旋風→葉っぱ(僧侶)→葉っぱ(エステラ)という身も蓋もない逆転劇

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まあ、結局は「どれだけ急所でパラディンガードが発動するか」ですよ。竜気の結晶出した瞬間にパラディンガードで引き付けられたり、今回勝てたみたいに負け戦でも一発逆転できるわけで。パラディンガードの発動タイミングは、考えたほうがいいかも。

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負けパターン、自分パラ+サポ僧侶、賢者(戦士)、火力猫

サポを賢者と戦士と入れ替えてみたけれど、とにかくサポは「HP減ってるほう」しか攻撃しないので、ミラーリングが始まると進まない進まない。そのままジリ貧になりMP切れてパターンしかなかったので、ミラーリングの片方を一度だけ倒せたので、それをもって「自分称号:サポでミラーリングの片方を倒す」を獲得したことにして怒りの撤退。ミラーリング回数無限の氷魔をサポで倒そうとするのは褒め言葉のマゾですよ。素晴らしいと思います。

このパターンでもまだ「サポの耐性を吟味する」「宝珠をもっと特化する」「ロイヤルの氷耐性を強化する」「盾を氷耐性28%にする(700万G)」など試してアイテムも湯水のように使うこともできたんだけれど、そこまで深追いしないで「サクッと」PT組んで倒しちゃおうみたいな。全然サクッといかなかったんだけれど。

バージョン2最後のアレも自分魔法+サポ僧僧ホ+姫様で勝てたらしいんだけど、そこまでサポ勝利に固執してるわけじゃないし。次は釣りをコンプリートせねば……!

現場からは以上です。

氷魔終わってるのに参戦いただいたチーム・エクセルシオールの方々ありがとうございました!
team.excelsior.photo

「天使の3P!」4巻 ネタバレ満載レビュー感想元ネタ探訪

ネタバレあり感想

本書はこれまでの作品進行ペースからするとゆったりとした流れの一冊。やってることは霧夢・柚葉・くるみの3人のライバルバンドが登場して、コードの説明して最後に時代劇のようにライブをするのみ。子供たちではなく、ひびきPにスポットをあてた巻といった感じか。構成としてもNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル」風の語り口(後述)はニヤリとさせるスタートという意味だけではなく、「今回は響の『プロフェッショナル』である」というテーマの頭出しとも取れる。
本作全体のテーマ「少女たちの葛藤、努力、才能、成長」「その少女たちを支える主人公」の二本立てのうち本書では後者に強くスポットが当たっている。そして、本書のあとがきにもある通り「時代劇のようなお約束」で締められていて、そのお決まりこそが蒼山サグ作品の魅力であることも最早論を待たないであろう。
正直、中盤の「音楽理論」を延々リヤン・ド・ファミユのメンバーに説明し続けるシーンはちょっと飛ばし読み気味となってしまった。が、「ひびきP回」としてはここがないと締まらないので何とも難しいところ。自分なんかは学生時代にちょっとギターとか触ったことがあるし、妹がピアノ(電子)をやっていたので多少理解は早いと思うが、そもそも弦楽器に触ったことがない、どうやって音を鳴らしているのかわからないという人には「フレット」や「コード弾き」みたいな概念は理解に至らない気はする。ただ、前作「ロウきゅーぶ!」でもバスケのルール説明はしていたように、ここでちゃんと「音楽」のルール説明をしておくというのは以後の作品世界の説明・広がりのためにも重要なのかもしれない。
劇中に出てくる実際の音楽作品が、サグ先生の青春時代の90年代後半から00年代前半に集中しているのは、自分のような30代としては全然問題ないんだけれど、いわゆる「ライトノベル」のターゲット的にはどうなんですかねぇ。め、メッセージだから……?

響が黄門様、リヤン・ド・ファミユの面々が助さん・角さんと巻を追うごとに水戸黄門感が出てくる本作。次巻、ついにお銀(桜花)が脱ぐのか……!?*1


さて、ここからは毎度の元ネタ解説・考察コーナー。

各種元ネタ解説

妹の髪シャンプー職人の朝は早い

NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」風のコピペ「ネトゲ廃人の朝は早い」が元ネタ。インタビュー形式での取材で職人芸について大真面目に語ってもらうという構成であるにも関わらず、その職人芸がくだらないというパラドックスが面白い。
ネトゲ廃人の朝は早い | ログ速@2ちゃんねる(net)

秋葉原までの移動手段(P42)

「川を越えると、いよいよ東京のどまんなか」という響の言葉からは隅田川を越えていることが推測されるなど、恐らくJR総武線各駅停車を東から西に乗っている。「東西に突き抜ける」の設定を無視しても、南側の多摩川であれば川を越えてもしばらく大田区なので都心という感じはなく、北側の荒川だと同じく北区の赤羽あたりを挟むため「川を越えてすぐ」都心ではない。西側の中央線方面から秋葉原に向かっても大きな川を越える場所はない。実際の総武線上り電車では、隅田川の前にそれより大きい江戸川を越えるのだが、それも含めての「川を越えて都心に近づいていく」なのだろう。地下鉄ではなく、乗り換えている描写もないため東京メトロ東西線や都営新宿線というのも考えづらい。

総武線の千葉方面に響と柚葉が乗っているのだとして、ではどこから乗っているのか。乗車駅は恐らく稲毛。稲毛であれば、「電車に乗ってしばらくは民家が立ち並ぶ風景」「JR総武線で秋葉原まで1本で1時間かからない程度」「川を越えて都心にたどり着く」「比較的大きな駅で、駅から徒歩圏に本屋が複数件ある」「地下鉄ではない」「路線図的に東西にまっすぐ突き抜ける路線」のすべてを満たす。稲毛より東の西千葉・千葉は響たちが住んでいる住宅街という感じはしないし、その西の新検見川~幕張本郷では「駅から徒歩圏に大きいのを含め本屋が2件ある」という街の大きさ設定からすると少し田舎すぎる。また、幕張本郷から西船橋あたりまでは沿線に畑も多く、柚葉のセリフ「進んでも進んでもおうちがいっぱい」とも合致しない。稲毛から乗ると新検見川~幕張本郷あたりまではしばらく民家が立ち並んでいるので、やはり稲毛だろう。「秋葉原まで1時間かからない」という設定にも合致する。

稲毛であれば駅近辺に教会(リトルウイング)も多いみたいなので、やっぱり稲毛かな。稲毛はいいぞ。千葉はいいぞ。

野生のメイドさん(P43)

「野生の○○」とは、ゲーム「ポケットモンスター」のフィールドマップでモンスターと遭遇した際のダイアログ「あ! やせいの ○○が とびだしてきた!」に由来するネットスラング。ある一定の場所・範囲で恒常的な「何か」が、突発的に別の場所に現れる現象を「野生の○○」と呼ぶことがある。柚葉が「野生のメイドさん」と呼ぶのは「本来であれば屋内で勤務しているはずのメイドさんが屋外で活動している」ことを指してのこと。他の例としては、プロのミュージシャンなどが動画サイトでアマチュア活動的な曲を公開すると「野生のプロ」などというタグがつけられたりするなどがある。

「女性向け」(P46)

いわゆるボーイズラブ、男性同士の恋愛などを描いた作品ジャンルの呼称の1つ。少女漫画やレディースコミックは狭義の「女性向け」にはあたらず、アニメショップや同人誌取り扱い書店などではこちらの意味で「女性向け」と表記することがある。

事案度(P71)

恐らく蒼山サグ作品を読むような人はコンテクストを理解できるとは思うが、ちょいとハイコンテクストな用語ではあるので触れておこうかと。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E4%BA%8B%E6%A1%88

事案とは、事件や事故とまではいかないがそれなり、あるいは事件事故に発展しそうな問題にすべき物事のこと。主に警察などの行政機関が事件ほどではない不審な出来事に対して「事案」と呼称する。特に不審者情報などは各機関が防犯活動として情報を発信しており、様々な事案が周知されるようになった。
(中略)
上記のようなあまりにもナーバスすぎる現状がネット上で話題になり、あわせてこれらの情報が総じて「事案が発生」と説明するため同様の行為を行うこと、あるいは事案にされかねない行動を蔑称的に「事案」と呼ぶ。

その「ナーバスすぎる現状」を下記に抜粋。

[声かけ]男が女子小学生に「おはよう」と声をかける

[ストーカー]自転車に乗った男が女子中学生を追い抜いた

「天使の3P!」なんて1冊まるごと「事案」ではないのか。「男が本屋で『天使の3P!』を買う事案が発生」ですよ。

過去の「天使の3P!」レビュー一覧

americanboss.hatenablog.jp
americanboss.hatenablog.jp
americanboss.hatenablog.jp

*1:続刊続々の発売1年後に書く感想か、というアレ

妹さえいればいい。3巻感想&劇中アイテム紹介&TRPG設定考察

ネタバレ有り感想

メインヒロイン完全カニ公確定&みゃー+千尋がサブヒロインの様相になってきました。ただ、読先生は「ラノベ部」でも「僕は友達が少ない」でも「そことくっつけるか!?」という展開を突っ込んでくるので、ストーリーがどう進むかは果てさて。
今作の柱であるところの「主人公になりたい」という伊月と春斗の渇望。我々一般市民からすると「専業のライトノベル作家で都内に家を借りて食べていけるどころか旅行に食事に自由に暮らしている」というのは十分に「何者かになっている、主人公」である。そんな彼らと対比するように、「持たざる」一般人目線として配置されているみゃーなんだけれど、今作でのあふれだすカニ公のかわいさとみゃーの噛ませっぷりに少し心が痛くなる。同時に「持たざる者」として描かれている、噛ませのチェリービール春斗と幸せになってほしいと思っている(現時点では)。
ワンス・アポン・ア・タイムじゃなくてTRPG進めてほしかったけれど、設定が込み入りすぎてしまって展開進めづらくなってこのままお蔵入りしてしまいそう。あの「まーたアホなゲームが始まったよ、ったく、早いところ話動かしてくれないかな……」というイラ感が、読んでいくうちに「キャラの魅力にあふれてしゅごい……えっもう終わり、もっと続けてください次巻も買いますから!」に変わっていく心の蹂躙されっぷりは正直たまりません。
3巻では伊月の基地外じみた妹バカっぷりがみられなくて少し残念ではあるかな。キャラの顔見せエピソード的なものが多くなって、読みたい部分の掘り下げが少し物足りない気がする。唯一のリアル血の繋がった妹であるところの春斗妹は難しいキャラということもあってか今作では登場なし。ぷりけつ先生の展開もスロー。それでもまだ「メインが物足りない」感あるので、また大きく話が動きそうな次巻で*1もっともっとダメなままオトナになった大人たちのダメな青春を見せてください。
「ダメな青春」といえば「ファミレスで1対1」、伊月と春斗が2人で話をしている場面が「いれば」で一番好き。3人じゃダメ、ファミレスは2人じゃないと。「お前あいつのことどう思ってるの」「好きなんだろ」「つきあっちゃえよ」「何でお前がそんなこと言うんだよ」「色々あんだよ、事情が」「事情ってなんだよ」「事情は事情だよ」「なんだよそれ」。はーたまらん。ファミレス行きたい。終盤、ファミレスですべき話を家でしてカニ公に聞かれちゃったんだけれど。ファミレスへ行こう。

劇中登場アイテム紹介

引用はすべて「妹さえいればいい。」3巻より。

スレンダートーン

京にプレゼントするものは何が良いか相談している時に出た、トレーニング器具。確かに作家は運動不足になりそう。

京の誕生日会で春斗が開けた「クリーク*2」のベルギービール

リンデマンス・クリーク

ベルギーの一部の地方でのみ棲息する野生酵母を使って1〜2年かけて熟成させ、そこにさくらんぼの果汁を加えてさらに熟成させるという、非常に手間と時間をかけて作られたビールで、アルコール度数は低めながらしっかりとコクがある。
(P74)

リンデマンスは2巻でもリンデマンス・フランボワーズが出てきていて、これも春斗が自分で飲むために持ち出している。まあ、ビールはだいたい春斗の趣味なんだけれど。

ブーン・クリーク

リンデマンスは甘みが主体だったが、こちらはまず酸味が先にあり、そこへほどよい甘さが追いかけてくる。
(P75)

この2本は作中と同じように、リンデマンス→ブーンの順に飲んでみたい。同じクリークのビールでも違いがハッキリわかると楽しそう。

「妹のすべて」4巻脱稿お疲れ様会で開けられたドイツビール

フランツィスカーナー・ヘーフェ・ヴァイスビア

酵母を濾過しないため白く濁っており、きめ細やかでボリュームのある泡が美しい。グラスもフランツィスカーナー専用の細長いもので、見た目を引き立てる。
バナナを思わせるフルーティーな香りがあり、その香りの印象どおり、炭酸の刺激は弱く苦味もそれほど強くなく、ほのかな甘みがあって非常に爽やかで飲みやすいため、ビールが苦手でもこれは美味しいという人は多い。
(P160)

じゃがいもとウインナー主体の料理が出てきたところで、意外なことに作中ではここがドイツビールの初お目見え。描かれていないところで飲んでいるんだとは思うけれど。確かに、じゃがいもとウインナーに合いそう……

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だと思ったので買ってきてジャーマンポテトでいただいてみた。完璧であった。

そして、さすがイオンリカー、輸入に強い。

ヴァイエン・ステファン・ヴィタス

先ほどのフランツィスカーナーと同じく白ビールで、フルーティーな香りや苦味が弱く甘さ主体の爽やかな味わいは似ているのだが、アルコール度数が7.7%と高く、濃厚でリッチな飲み口がとても素晴らしい。「味はサッパリしたものがいいけど飲みごたえも欲しい」というワガママを満たしてくれる逸品である。
(P181)

これは飲んでみたい……んだけれど、これまで出てきたビールの中でも最高価格なのでちょっと手が出しづらい。グーデン・カロルス2本分。

京の誕生日会で遊んだボードゲーム

ヘックメック

Heckmeck am Bratwurmeck: Für 2 -7 Spieler. Spieldauer: 20 - 30 Minuten

Heckmeck am Bratwurmeck: Für 2 -7 Spieler. Spieldauer: 20 - 30 Minuten

日本語版はこれかな?
それはオレの魚だ! 完全日本語版

それはオレの魚だ! 完全日本語版

髑髏と薔薇

スカル (Skull)

スカル (Skull)

「妹のすべて」4巻脱稿お疲れ様会ではワンス・アポン・ア・タイムを作家3人で遊んだ

今作も「読先生これ経費で買ってる経費で買ってる」と思いながら。まあ、自営業だと経費って税金対策でしかなくて、サラリーマンの「経費で飲み食い」のイメージとはちょっと違うんだけれど。

劇中TRPG「クロニカクロニクル」設定考察

文中敬称略。

クロニカ大陸

平坂読の前作「僕は友達が少ない」の舞台となる学園が「聖クロニカ学園」

ガガギア王国

小学館ガガガ文庫。本作を発行しているレーベル。首都レオイルガはガガガ文庫のヒット作「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」の愛称「俺ガイル」のアナグラム。オレガイル → レオイルガ

エイジスの街

これ関連がわからなかった。ボーゲン伯爵(暴言関連?)、ロイド、シルヴィアから何か導き出せそうなネタがあるのか……?

ミッドフィールド公国

MF文庫J。「僕は友達が少ない」の発行レーベル。ランドルフは不明。ちなみにMF文庫Jの編集長は三坂泰二とのことで、ランドルフ……?
ホーンリバーの宰相ノーウェはKADOKAWA代表取締役専務の井上伸一郎のことか。MFの人の神経逆なでるようなこと言ったのだろうか、それっぽい記事は発掘できなかった。宿将ハグァーヌイは「僕は友達が少ない」のことだろう、終盤刊行ペースが落ちていたのはMFからガガガに移籍しようとして揉めていた、みたいに読める。出奔した4人の公女は、ガガガに移籍した平坂読のことか。首都ロゼッカはMF文庫J最大のヒット作「ゼロの使い魔」の愛称「ゼロ使」のアナグラムゼロツカ → ロゼッカ

ホーンリバー帝国

KADOKAWAグループのこと。角(ホーン)川(リバー)。絶賛侵略中。角靴軍団→角川スニーカー文庫、突脳軍団→エンターブレイン、幻想軍団→富士見ファタジア文庫。首都スズヤミはスニーカー文庫発行の「涼宮ハルヒ」シリーズの「涼宮」のアナグラム。スズミヤ → スズヤミ

ライトニング公国

電撃文庫。公都キレは、電撃の最大ヒット作「とある」シリーズの「禁書目録」と「超電磁砲」の頭文字「キ」と「レ」かな。考えたけど他に浮かばなかったし、レーベル最大のヒット作を首都におく原則からも外れてないし。「禁書目録」でインデックスって読むんだけどね!

追記

コメントで「キレ」は川原礫(かわはられき)由来なのではないかという指摘をいただきました。確かにそっちのほうが由来としては素直だし(アナグラムにも合致)、禁書単独の発行部数だとSAOより少ないみたいなので首都のルールにも合致するので、それで。

ゴドワン王国

ドワンゴ。王都カゲーロは「カゲロウデイズ」、ひねりもないし適当なところに考えた人の「どーでもよさ」が表れている気がする。

オバラ共和国

オーバーラップ文庫。オーバーラップはメディアファクトリーの退職者で作った会社。首都ガルグリム市は「灰と幻想のグリムガル」から「グリムガル」のアナグラム

スパーダ首長国

スーパーダッシュ文庫。交易都市ジャンプールは、超大ヒット作はないもののジャンプ系とのメディアミックスで商売する、ということか。

グランアビス王国

GA文庫。王都フォニポリカは「神曲奏界ポリフォニカ」のアナグラム。確かにニャル子さん、のうりん、ダンまちど近年勝負してきている。

エルカディア山脈

ナロー族については、近年頻発する「Web小説からスターダムに」現象を引っ張る「小説家になろう」というサイトが元ネタだと思われる。エルカディアは「理想郷」という意味から「誰でも小説を読み書きできる場所」も小説投稿サイトの「アルカディア」、そして「ベータポリス」は「ベタ」から転じて「ベタな作品が多い」といったところだろうかも「アルファポリス」。推測多し全部確定の赤ランプ、コメントでの指摘ありがとうございました。

小説家になろう

Arcadia Main

アルファポリス - 電網浮遊都市 -

*1:「引き」ってのはそういうこと

*2:チェリー

ゆく馬の流れは絶えずして、しかももとの馬にあらず

グリーンチャンネルを日がな一日つけっぱなしにしておくと、朝から晩まで競馬場のコースを、パドックを、馬がぐるぐる回り続けている。しかし、その馬たちは何か同じような馬に見えても、一頭一頭違う馬なのである。

日曜日の香港国際競走中継を見たくて、引っ越ししてから接続していなかったグリーンチャンネルの配線をつないだ。弊世帯*1では、自分も嫁さんも「一歳半の息子までも」競馬中継を見るのが好きなので、レースがやっていれば飽きずに見ている。出資馬が走っているわけでもなければ馬券も買っていない、朝の1レースの2歳未勝利ダートの決勝線ストップモーションを見ながら「中、外、内の順かなー」「ああ~、中だね、中が出てるね」みたいな会話を夫婦でしている。シュンキチ(子供の仮名)はまだそういう細かいことはわかっていないので、画面が動いていれば何でも良さそうなんだけれど、障害レースで画面の向こう側から障害飛越をする画が好きなようで、「踏み切って、ジャンプゥ!」の掛け声とともにケタケタ笑っている。嫁さんは障害レースは苦手らしい。

さて、日曜日は雨だったのでシュンキチの散歩は公園に行かずに近所のイオンへ。嫁さんが買い出ししている間にシュンキチを子供コーナーへ遊ばせに行く。もちろんお金は自分を含め1円も持っていない。子供コーナーについても、ゲーム機の喧騒やアンパンマンバスみたいな「いかにも子供が好きそう」な場所は一切無視してシュンキチはエレベーターに突撃するのだ。エレベーターの扉の前に張り付いたかと思うと、障害がある人向けの下行きボタン*2を押そうとする。「乗らないからね、あっち行こうね、アンパンマンいるよ」と諭してもボタンを押そうと*3してガンとしてその場を離れようとしない。他の人の邪魔だし自動扉に手や体を挟まれると危ないので抱えて数十メートル程離れる。シュンキチを地面に降ろす。シュンキチはダッシュでエレベーターの方向へ。繰り返しなのである。ラチがあかない。どうしようもないので、大きく離れれば大丈夫だろうとフロアの反対側に運ぶと、そこにはまたエレベーターが。そこでもまた遊び出す。再度全然違う方向に運んだら、またエレベーターが。イオンの3階は御釈迦様の手のひらの上だというのか――。シュンキチさんは、どんなにエレベーターから引き離しても無限の体力でまたエレベーターに向かうのであった。

買い物をしていた嫁さんは、土曜の夜に開けたベルギービールのグーデンカロルス・クラシックが相当お気に入りだったらしく、イオンリカーで3本確保していた。確かに美味しかったし、レアな商品なので売ってるうちに確保しちゃおうみたいなことも言ったけど翌日に買い集めるとは。

家への帰り道から既に眠かったシュンキチは、帰ってからすぐにダウン。中央競馬のメインレースが終わる頃に起きだしてきて、競馬中継がついているのを見ると「やってるんじゃねーか」という顔をしながらテレビにかじりつく。いつもなら昼寝から起きると競馬中継はだいたいおしまいなんだけれど、その日は違っていた。そのまま香港国際競走の中継にハシゴ。そのまま楽しい平和な競馬中継が夜まで続く――、だったら良かったのにね、シュンキチさん。

香港マイルの中継が現地から5分のディレイで始まる。中団後ろからエイブルフレンドを引き連れて直線勝負に賭けるモーリス。最終コーナーを回って少し脚色が悪いモーリス。「ダメかっ」「ここから!」子供のことなんて完全に忘れてエキサイトする大人2人。エイブルフレンドに並ばれてから、更に加速し1馬身ほどエイブルフレンドを抑えながらグイグイ前を追いつめていくモーリス。「差せ! 差せ!」の怒号。後ろからの追撃に「そのまま! そのまま!」の大絶叫。日本の最強マイラー・モーリスは前を捕えエイブルフレンドの猛追もしのぎきり、見事にウイニングポストを先頭で駆け抜けた。「ヨッシャー!」「スクリーンヒーローすげぇ!」自分の足元に目をやると、シュンキチさんは何かもう親2人が大騒ぎしてるのが怖かったのか、嫁さんの足にすがりついていた。スマンな……、でも許してくれ、これが楽しみで生きているんだ。

そして、香港カップでも似たようなことがもう1回。逃げ切るエイシンヒカリの雄姿に再び大騒ぎする親2人。「ユタカさんすげぇ!」「ディープインパクト!」これが……楽しみで……。

子供→大人の順番で夕飯を食べ、お風呂の前にテレビをつけ、グリーンチャンネルの「重賞メモリアル」で朝日杯の過去の映像を振り返る。つけた瞬間がグラスワンダー*4の朝日杯であったのは何かの偶然か。そこから、「次の年の勝ち馬は何だったか」を夫婦2人で思い出し続ける遊びを始める。「認知症予防に良さそう」「競馬場にいるジイサンは体はボロボロだけど頭はハッキリしてる理由はこれか」などと会話をしながら「エイシンキャメロンが2着なのは思い出したけど勝ち馬がわからない」「ペリエの野郎がサイレントディールをアホみたいに追いかけて直線バタバタ、レコード決着で怒り心頭だった」「まさかゴスホークケンがこの後あんなにダメだとは……」「この後の弥生賞マイネルレコルトディープインパクト馬連にしこたま突っ込んでなぁ」みたいな思い出話を一方的にしながら、番組は2014年ダノンプラチナの朝日杯まで見終わりシュンキチさんのお風呂タイム。

お風呂から上がりシュンキチさんを寝かしつけた後は、今年の6月に黒糖で漬けた梅酒を、野沢菜漬け(既製品)、レンコンとセロリの葉のきんぴら(嫁さん作)、長ネギ焼きのみりん漬け(自作)などでいただく。「競馬場の達人」の小藪回を見ながら「芸人は買い方まで視聴者を意識していて凄い」みたいなお話を。そのまま今日のレースリプレイを流しながらダイアリーにアップするつもりのレース回顧をパチパチ書いて、書き終わって歯磨きしながら嫁さんの見ている「ハイキュー!!」のテレビアニメ2期を眺めていた。歯磨きをし終えたあたりで、スパイクの練習をする烏野の面々に、スガさんが「俺も混ぜてくれ」と申し出て「トス上げてくれるんですか」ときかれ「「いや、打つほうで」」と答えるセリフをシンクロさせて「このセリフ好きだから覚えてるなー」というウザ絡みを披露。いや、嫁さん真面目に見てるんだからあからさまに邪魔だろう。拙者は翌日早いので寝るでござる、という感じでシュンキチさんの寝ている寝室へ。子供の寝相は悪い。真横に寝て布団を1つ占拠されていたので、ナナメに寝る羽目に。これが地味にキツいのよね……。

諸行無常」であるからこそ、その無常を書き留める。ここで切り取った2015年12月13日も、無常なものから常なるものへと少しは近づいたのではないか。

*1:最近気に入りの表現、要は「我が家」

*2:ギリギリ手が届く一番下のボタン

*3:力が弱くてボタンは押せない

*4:モーリスの祖父

男もすなる「作り置き」といふものを、女もしてみむとてするなり

今日作った品

かぶの葉のごま油炒め

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かぶの葉を切ってごま油で炒めて、最後に白だしと醤油をたらしておしまい。茎の部分は根元から順に火を通して、葉の部分はちょっと火を通すくらいでいい。
食事というよりはツマミとしていただきたい。

長ネギきんぴら

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ネギの白い部分だけを適度な長さに切って、フライパンで焼色がつくまで炒める。そこに、醤油・酒・みりん・お酢の調味料を流し入れて、輪切りの唐辛子もお好みで。水分が飛んだあたりでできあがり。

ひじきとレンコンの煮物

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何の工夫もなし。レンコンとニンジンを切って炒めて、戻した乾燥ひじきを入れて醤油・酒・みりん・砂糖で煮るだけ。火の通りづらい食材なので圧力鍋があると早そう(弊世帯にはない)

水菜サラダ

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独身時代からの定番作り置きサラダ。ニンジン、ピーマンを包丁で超細かく短冊切りに。それに水菜とブロッコリースプラウトを入れて、ちょっとだけ水にさらしておしまい。水はよく切ってタッパーに入れて冷蔵庫に入れておけば3~4日は美味しくいただける。

ハムとレンコンのからしマヨネーズ和え

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母親から教わったレンコンの美味しい食べ方。レンコンは薄切りにして酢水にさらしてから、酢・砂糖・塩を入れて煮る。火を通したら一旦冷まして、きゅうり・ハムと一緒にからしマヨネーズで和える。このレンコンは美味しい。
保存目的ならきゅうりは避けたほうが良さそうだと作ってから気づいた。早めに食べてしまおう……。

リンゴ煮(画像なし)

最後に作ったのでこれは画像なし。リンゴ2個の皮をむいて芯を取り除き、適度な大きさに切ってから片手鍋で火にかける。砂糖大さじ4とレモン果汁を適量入れて、水気が飛んできたらできあがり。
マフィンを買ってきたので、明日の朝起きられたらモッツァレラチーズと焼きハムと一緒に挟んで食べよう。起きられたら。気分よく起きられたら。ヨーグルトに入れるだけでも美味しいだろうし、シナモン入れなかったから子供も食べられると思う。

かかった時間

途中競馬中継見たりしながら、14時から17時まで合計3時間もかかってしまった。もう少し手際良くやって火の入れ方・冷まし方やキッチンの使い方がこなれてくれば短縮できるんじゃないかとは思う。

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今日の夕食

これだけ作っておきながら、今日の夕食のメインは豚バラ大根(CookDo)でした。ぜんぶ松重豊が悪い。

「妹さえいればいい」登場のベルギービールとかが美味しそうだったのでまとめてみた

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

「妹さえいればいい」とは?

僕は友達が少ない」の平坂読先生がガガガ文庫で書いている新しいシリーズ「妹さえいればいい」。通称「いれば」*1という本作品は、ライトノベル作家が抱える同僚や作品執筆に対する葛藤などをテーマに、ライトノベルライクに登場人物が暴れ回るという内容で、劇中でTRPGのプレーが始まったりして平坂読作品が好きなら買って損はナシというシリーズ。「僕は友達が少ない」の最終巻が仕方ないとは言え物足りなかった派としては、刊行ペースも安定して痛快な「読節」がこうしてまた読めるのは嬉しい限りだ。
さて、作中で主人公・羽島伊月たちが送るラノベ作家ライフに登場する現実のアイテムたちが非常に魅力的なので、本記事では「妹さえいればいい」1巻と2巻に登場するベルギービールボードゲームなどを紹介していこうと思う。

作中登場アイテム一覧

ベルギービール

グーデンカロルスのトリプルとクリスマス

1巻P59、不破春斗の登場シーンで春斗が伊月の部屋に持ってきたベルギービール。クリスマスの方はAmazonになかった。

やわらかに泡立つ濃褐色の液体がグラスに満ち、ハーブとスパイスの香りが部屋に立ちこめる。
(1巻P61より)

数多く加えられたハーブとスパイスの華やかな香りが鼻孔をくすぐり、濃厚な甘みが口の中に広がったそのあとを心地よい複雑な苦味が追いかけてくる。
グーデンカロルス・クリスマスのアルコール度数は10.5%と、日本の一般的なビールの2倍ほどもあるのだが、それを感じさせない飲みやすさでついゴクゴク飲んでしまう。
(1巻P64より)

ウィンテルコニンクスケ

【クリスマス限定ビール】ウィンテルコニンクスケ:ベルギービールJapan
1巻P158、バレンタインデーで春斗と伊月が酒盛りを始めようとしたそこへカニ公がやってきて、ボードゲームドミニオンで遊びながら伊月の部屋の冷蔵庫から呼び出されたビール。作中では触れられていないが、これも恐らく春斗が持ってきたものだろう。

リンデマンス・フランボワーズ

2巻P20、伊月の部屋でみゃーとカニ公がガイスターをやってるところに、仕事をしていた春斗が一段落ついたと言ってゲームに混ざろうとする際に冷蔵庫の中から取り出されたビール。

ブルーセム・ビンク

ブルーセム・ビンク:ベルギービールJapanAmazon取り扱いなし)
2巻P162、花見にやってきた春斗が最初にクーラーボックスの中から取り出したビール。

ラベルには桜の枝にコミカルなタッチのミツバチが洋梨を運んでいるイラストが描かれており、そのイラストのとおり、春らしい華やかな味わいを生み出すために洋梨と蜂蜜が使われている。
ほのかな甘みとスッキリとした苦みのバランスがよく、度数は約7度とそれなりに飲み応えもあり、花見にはピッタリのベルギービールである。
(2巻P162~163より)

グーデンカロルス・キュヴェ・ヴァン・ド・ケイゼル・レッド

グーデン カロルス キュヴェ ヴァン ド ケイゼル ブルー:ベルギービールJapanAmazon取り扱いなし)
2巻P228、春斗の「絶界の精霊騎士」のアニメ放映を伊月の部屋メンバーで待ちわびるおめでたいムードで開けたビール。

ホップの上品な苦みと柑橘類を思わせる爽やかな甘さが共存し、10%という高いアルコール度数をまるで感じさせない飲み心地でありながら、下の上で転がせば多数のハーブとスパイスの織りなす複雑な味わいもたっぷり感じられる。
(2巻P228より)

国内産ビール

バレンタインビール

1巻P152、バレンタインデーに伊月の部屋に訪れた春斗が持ってきたビール。

オーストリアビール

エーデルワイス・スノーフレッシュ

2巻P156、仕事終わりに伊月が冷蔵庫から取り出したビール。じっくり味わう度数が高めのタイプではなく、ぐいぐい飲めるサッパリしたやつ、とのこと。

苦味があまりなく非常にすっきりした味わいの、オーストリア製の白ビールである。
瓶のフタを開け、少し濁った薄い小麦色の液体をゆっくりグラスに注ぐと、アルペン・ハープの華やかな香りが周囲に立ちこめる。
(2巻P157より)

沖縄の食品

ハイビスカスエキス

1巻P104、伊月・みゃー・カニ公の3人で沖縄旅行へ行った日の夕食で出てきたハイビスカスビールを作るためにビールに混ぜているというエキス。

ビールにハイビスカスエキスを混ぜたもの。ほのかに甘酸っぱく非常に爽やかな味わいで、特に暑いときに飲むと最高に美味しい。ハイビスカスエキスはネット通販でも購入できるので自宅で楽しむことも可能。混ぜるビールはスッキリとした味わいのものがよく、オリオンビール
または白ビールが特に相性がよい
(1巻P104より)

南国チューハイ、サザンスター、スペシャルエックス

1巻P109、伊月が沖縄のホテルで仕事を始めると、みゃーがホテルの部屋にコンビニで買ったお酒を持って訪ねてきて、サシ飲みを申し出る場面で出てきたお酒たち。

ルートビア

1巻P121、沖縄旅行3日目の夕食でカニ公が気に入って5杯おかわりしてお腹を壊して飛行機に乗り遅れそうになってしまったルートビア

A&W ルートビア 355ML × 24缶

A&W ルートビア 355ML × 24缶

チラガー

オキハム 味付チラガー

オキハム 味付チラガー

1巻P144、伊月の部屋に家事をしに来た千尋に見せられた沖縄みやげの豚の面皮。北海道土産のカニと合わせて、千尋は以下の品を作る。

  • レタスとトマトとスライスしたチラガー、カニの足を贅沢に使ったポン酢サラダ
  • カニの身と細かく刻んだチラガーの春巻き&生春巻き(伊月が南北春巻きと命名)
  • カニとチラガーの煮凝り
  • カニとチラガーの炒飯

ボードゲーム

モテねば。

モテねば。

モテねば。

1巻P82にて登場。伊月・春斗・カニ公の3人で「ウミガメのスープ」をプレーする前に、春斗に「ヤリチン王子」という蔑称がついてしまった由来となるエピソードの中で出てきたボードゲーム

「学園生活の中でどれだけ女子にモテるかを競う」という友情を全力でブチ壊しにかかるようなボードゲーム
(1巻P84より)

とのこと。

アグリコラ

アグリコラ:牧場の動物たち 日本語版

アグリコラ:牧場の動物たち 日本語版

1巻P126、伊月の部屋にぷりけつ先生が訪ねてきて、ジンベエザメと妹の企画をイラストにしてもらう前に2人でプレーしたボードゲーム

プレイヤーは農民となり、自分の運営する牧場の設備を充実させ、動物を増やしていく。計8ラウンドの間に牧場をより豊かにしたプレイヤーの勝利となる。
(1巻P126より)

ドミニオン

1巻P158、バレンタインデーで春斗と伊月が酒盛りを始めようとしたそこへカニ公がやってきて、3人で飲みながら(カニ公はルートビアボードゲームドミニオンで遊ぶ。

ドミニオン 日本語版

ドミニオン 日本語版

ガイスター

ガイスター

ガイスター

2巻P18、伊月の部屋でみゃーとカニ公がプレーしている幽霊のコマを取り合うゲーム。

ラブレター、シンデレラが多すぎる、海底探検、カルカソンヌ

ラブレター

ラブレター

シンデレラが多すぎる

シンデレラが多すぎる

カルカソンヌ

カルカソンヌ

2巻P20、伊月の部屋でみゃーとカニ公がガイスターをやってるところに、仕事をしていた春斗が一段落ついたと言ってゲームに混ざろうとする際に提案されたりした。

キャット&チョコレート

キャット&チョコレート/学園編

キャット&チョコレート/学園編

2巻P24、伊月の部屋でみゃー・カニ公・春斗がボードゲームをやっているところに、伊月が仕事の気分転換と称して混ざる時にプレーするゲーム。
学園などで巻き込まれる様々なトラブルを手持ちカードのアイテムを使って(ムリヤリ)解決するゲームで、みゃーがテロリストから逃げて体操着で跳び箱の中に隠れたりした(あくまでゲーム上)
他に日常編、幽霊屋敷編、ビジネス編、冠婚葬祭編などがある。
キャット&チョコレート 日常編

キャット&チョコレート 日常編

キャット&チョコレート/幽霊屋敷編

キャット&チョコレート/幽霊屋敷編

キャット&チョコレート/ビジネス編

キャット&チョコレート/ビジネス編

キャット&チョコレート/冠婚葬祭編

キャット&チョコレート/冠婚葬祭編

TRPGリプレイ本

1巻P201、伊月の部屋で春斗が「TRPGがやりたい」と発言した時に春斗が読んでいたリプレイ本。
ちなみに、平坂読先生は同じくグランクレストのリプレイ本にてプレイヤーとして出演している。

あとがき的なもの

ベルギービールがレアなのにどれも美味しそうで困る。近所のレア酒も置いてある酒屋さんでも見に行ってみようかな。
なんというか、モノを見渡しただけで全体的に「こんな学生時代を送りたかった」というアイテムで溢れているので、非常に目の毒である。ああ、目の毒だ、目の毒だ。

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

*1:「はがない」と対になるタイトルなんだけれど、平坂読先生曰く「偶然」とのこと

キャロットクラブ募集馬見学ツアー名物海鮮丼です

今年も海鮮丼の季節がやってきたようです。ご確認ください。

海鮮丼






海鮮丼ではないもの